スタッフブログ

介護にまつわるエトセトラ

途方に暮れた後の希望の光

ある独居の利用者さまが今年のはじめ転倒骨折され入院されました。

程なくリハビリ目的で転院となられ随分ADLも向上されたのですが、

いつまで経っても退院のお許しが出ません。

ご家族より、金銭的な負担も大きいので早く退院させたいとの事で病院と話し合いの場を持ちました。

 

病院の言い分は骨折は治っているがバルンが取れないと退院はできない。

褥瘡が治癒しないとバルンは取れない、との事でした。

 

 

もちろんバルン対応のまま退院される方はいますし、褥瘡も殆ど治癒しているのに…との想いは残りましたが、

あまりにも病院側が頑なに退院を拒否されるので暫く様子をみようという事になりました。

 

 

それからもご家族は年金だけでは入院費を捻出できないのでと退院をお願いされたそうですが、

退院の目途は立たないとの事でした。

 

 

それから数か月経ったある日、ご家族から連絡が入りました。

病院から今月一杯までしか入院できない。

もう在宅は無理だろうから施設を申し込んで下さい。

しかしすぐには入所できないだろうから暫くは在宅に戻って入所を待って下さいとの事でした。

 

早速カンファレンスを行ったのですが、最初退院できない条件にあげられていたバルンは取れないままで、ADLは大幅にダウンし車いす対応。

寝たきり状態で歩行は介助があっても数歩が限界までになっていました。

 

 

 

自宅はエレベーターの無い上層階だったので、

せめて退院前自宅訪問指導をとお願いしました。

 

若いPTさんやOTさんが、退院前指導はした事は無いけどやらせて欲しい!

と言ってくれホッとしたのもつかの間、後で病院側から拒否されました。

 

 

挙句の果てに施設入所に必要な情報を病院から送ってもらったのですが、

病院からの情報によると問題行動があるようなのでお受けできませんと断られる始末。

(問題行動という程のものではなく、お気に召さない事があれば大声を出される程度です。

寝たきりの利用者さんに何ができるのでしょうか。)

踏んだり蹴ったりってこういう事なんですね…。

困り果てていました。

 

 

 

そんな時、力になってくれたのがうちの会社のスタッフでした!

退院の日にはヘルパーだけでは危険なので

デイサービスの管理者はじめスタッフも利用者様を担いで自宅まで上がってくれました。

 

退院後の通院も忙しいなかデイの男性スタッフも駆けつけヘルパーのサポートしてくれ

無事に受診を行う事ができました。

 

また数人で送迎を担ってくれた事で念願だったデイサービスにも通う事ができました。

ヘルパーさんも熱心な介護に加え、少しでもADLが向上するよう離床を心掛けてくれました。

また、退院後一人でお寂しい利用者様を励ましてくれました。

きっと居宅のみの事業所だったら途方に暮れていたと思います。

本当に心から有難いなぁと思いました。

 

 

たとえ、短期間であっても

”笑顔を支える”

という弊社の理念に沿って皆が一丸となって力を発揮できた瞬間でした。

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