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究極の待機児童

先日テレビをつけたら、野田聖子衆議院議員が「外国への養子縁組は今後認めません!理由は養子縁組後の子ども達の様子が確認できないからです!」と仰っています。

 

んっ?それは分かるけど、野田聖子といえば50歳で外国からの卵子提供で子どもを産んだ人でしょ?卵子は良くて養子はダメってこと??と思い観てると、その意見に反発したある団体が「それでも、必要性がある限り、その道を閉ざすのはどうか?」と反論。

必要性??と思いながら番組を観続けて愕然としました。

今現在、親元で養育されない子が約4.7万人いて、その9割が乳児院で育てられているそうです。

親の迎えを待つ子もいれば、残念ながら親と一緒に住めない子も沢山います。

本来2歳までしか乳児院では生活出来ないそうですが、5歳や6歳の子もいて現状の厳しさが伝わってきます。番組では「究極の待機児童」と呼んでいました。

この子達は、新しい養育の場が決まるのを待つようですが、万が一障害がある場合、障害児の養父母になろうという日本人登録がゼロで、多くの障害児がアメリカの養父母に大切に育てられているというのです。ショックでした。

実際アメリカに渡った可愛い女の子がいました。生後間も無く感染症にかかり、すぐに完治はしたものの、可愛い盛りの1年間日本では養父母が見付からず、ようやくアメリカの養父母に引き取られ健やかに育てられていました。

また、あるダウン症の男の子は生後八ヶ月で親元を離れ乳児院で生活していましたが、日本に住むアメリカ人女性が引き取り一人で育てているそうです。最初の1年間は死にもの狂いだったそうですが、今は穏やかに過ごされていました。

アメリカの養父母は口を揃えて「障害がある子供も家族を持つ権利はある」と言い切り、実際に大切に育ててくれている事に頭が下がりました。

日本は大好きですが、日本人の島国独特の考え方とでもいうのでしょうか、他との違いを認められない国民性って残念というか悲しくなってきました。

海外への養子縁組の門戸を閉ざさないことも大切かもしれませんが、日本における障害者への理解と社会教育が一番必要なのではないのかなと思いました。

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