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介護にまつわるエトセトラ

赤ペンのアンダーライン

ある男性の利用者さまがおられます。

最初は認知症の奥様の担当をさせていただいておりました。

 

その頃、旦那さまは要支援で包括のケアマネさんが担当されていたのですが

要介護になった事で私が担当させていただくことになりました。

 

かれこれ長いお付き合いです。

とてもお歳には見えない都会的な雰囲気の粋な方でした。

 

しかし最近、その旦那さまにも…

認知症が出現してきました。

 

日々波はありますが頭の中が混乱されています。

痛いほどそれが伝わってきます。

 

毎日のように探し物をされるようになり

毎日のようにお金が無くなったと周りを巻き込まれるようになりました。

 

いつの頃から訪問の度にお話した内容のお手紙を残してくるのですが、

ある日ずっと以前に書いた私の手紙が残っていました。

 

その手紙には赤ペンでアンダーラインを入れたり私の名前を囲んだり

大したことない内容にも何重にもアンダーラインが引かれています。

 

私は涙が出ました。

 

きっと私が帰った後に、記憶を辿るように何度も何度も読み返されていたのでしょう。

頭に焼き付けるように何度も確認作業をされていたのかもしれません。

 

私にできる事は少ないです。

でも少しでも穏やかな気持ちでいられるような時間を作ってさしあげたいと思いました。

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