スタッフブログ

介護にまつわるエトセトラ

☆認知症研修☆

昨日は、19時より20時半まで

岸和田市事業者連絡会主催の認知症研修に参加させて頂きました。

弊社からは20名のスタッフが参加させて頂きました♪

遅い時間に皆さんお疲れ様でした。

 

また、このような機会を頂き、主催者の皆様

ありがとうございました!

 

認知症サポーターの研修ということで、

研修後にはオレンジリングを頂きました。

地域で認知症のご高齢者を支えていきたいですね♪

 

研修内容について

〇認知症についての基礎理解の説明

〇認知症の周辺症状が改善したケースの映像を見る

(3名のケース)

 

大きく2本柱でした。

映像はとても印象深かったです。

 

【お一人目のケース】

もの盗られ妄想をお持ちの方。

お一人暮らし。

一番信頼していたはずの介護スタッフに、

何度も何度も「お金を返してちょうだい」と仰っています。

1日に何十回も電話がかかってくるそうです。

専門機関に相談の上、

データを取ったところ、電話の回数が一番多い時間帯&曜日が

ヘルパーがこない時、あるいは帰ってすぐ、だったことが判明。

つまり、この方は淋しさ・1人でいることの不安から電話されていたのではないか。

ということが少しずつわかってきました。

また以前、「私に何かできる仕事は無いですか?」とこぼされていたことから、

リサイクルのために、ネクタイをほどき、布に戻す・・・

という作業をお仕事としてお願いしたそうです。

(この方、昔から裁縫はお得意だったそうです。)

ご自宅でもやってもらえますか?と家でのお仕事もお願いしたそうです。

その結果、お金を返してほしいという電話が激減したそうです。

 

 

【お二人目のケース】

認知症であるお母さんと息子さんの2人暮らし。

最初の頃は、息子さんは「言えばわかってもらえるだろう」という思いから、

厳しい口調で注意することが多かったそうです。

ある日も厳しく何かに関して注意しました。

明朝、お母さんの姿が見えず、物置には自殺未遂のロープの跡が。

そこで息子さんは専門家に相談。

 

認知症の方には、”怒られている内容は伝わらない”けど、

怒られている”という、そのマイナス感情は伝わるのです。

表情は読み取れるため、怒られている、怒られた、

その感情だけを受け取ってしまうんでしょうね。

怒られる→なぜ怒られるかわからない→自分を責める

となってしまうのでしょうか。

 

「怒らない介護」の理解を得て息子さんはお母さんに厳しく言うことをやめ、

いちいち言わずに済むように、紙にすることを書いて家中に貼り、

(例えば、「タオルはお風呂にもちこまない」とか「脱いだ服は洗濯機に入れる」など。)

ご本人さんに接する時には穏やかに、

優しい表情で接されたそうです。

その結果、症状が回復されたとのことです。

 

 

【最後のケース】

とあるご夫婦のお話。

ご夫婦で金剛山登山にお二人合わせて10,000回登ろうと決意されたそうです。

志半ばで奥様に認知症状があらわれはじめました。

それでも、山道を登っていて、登山仲間とすれ違う時の奥様の笑顔をみて、

ご主人は本当に嬉しそうでした。

 

その後認知症はどんどん進行してゆき、一時も目を離せない状態になられたそうです。

24時間つきっきり介護です。

ある日、一瞬目を離した隙にいなくなられて奥様は12時間後警察に保護されました。

ご主人が警察にお迎えに行かれて、帰りの車の中で、

「1人で淋しかったね、淋しい思いをさせてごめんね。」

と優しく声をかけていらっしゃるのが印象的でした。

 

登山の際、奥様が声を荒げて「帰る!」と仰ることもありました。

最初は説得しようとなさったそうです。

でもそれが奥様にとって良くないと判断されたご主人は、

奥様が帰る!と仰るとすんなり、「僕も帰るとこだよ」とすんなり帰るようにされたそうです。

そしてとうとう目標であった、10,000回の登山を達成されるのです。

10,000回目の登頂で、ご主人が奥様に、「ありがとう」と仰るのです。(涙)

こちらのご夫婦は今でも登山を続けていらっしゃるそうです。

とっても素敵ですよね。

 

 

【まとめ】

認知症が治ることは困難だといわれています。

でも、「周辺症状(不穏状態)を抑えること」

「認知症の進行を和らげること」はできるそうです。

だからこそ早めの医療機関の受診が大切です。

また、まわりの人の接し方1つで認知症の方の不穏症状が和らぎます。

 

 

1人暮らしで認知症

認知症が進行したら在宅生活困難

施設入所

 

と一概に決め付けることは何か違うと思います。

在宅生活を支える私達は、認知症の方をどうやってサポートするか。

認知症状を和らげるための努力

=利用者様が「存在を必要とされている」ことを実感できる取り組み

=利用者様の「生きる意欲」を引き出す取り組み

が必要となってくるのではないでしょうか。

 

 

そして、認知症のことを広く皆が理解して、

認知症の方をみんなで協力し支えていく地域作りが大切なんだと強く思いました。

 

人間、誰もが1人でなんて生きてなんていけませんもんね。

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