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介護にまつわるエトセトラ

アルツハイマーだから・・・ではない

アルツハイマー型認知症の症状の一つに

「怒りっぽくなる」という事がありますね。

私もこれは病状だから仕方ない事なのかと思っていました。

しかしケアマネとして利用者さまや家族さまと関わっているうちにそうじゃない方もおられる事に気付きました。

認知症の利用者さまは何もかも忘れてしまうのではなく、その時々に抱いた感情だけは心に残るといいます。

楽しかった想い、優しくされた心地よさが心に残り、嫌な感情も心に残るのです。

なので家族さまの手厚い介護を受けておられる利用者さまは表情が違います。

ある家族さまは長年の介護を通じ試行錯誤のうえようやく今の介護方法に辿りつかれたようです。

長年服用した認知症の薬はやめ良いと言われる食品や漢方薬を用いられています。

眠剤はなるべく用いず眠りにくい時は身体をさすっておられます。

リハビリパンツを着用されていますが、定期的にトイレにて排泄する習慣を持ち続けておられます。

排便に関しても極力食事や水分でコントロールされ量や形もしっかり把握されています。

もちろんいつも話しかけ毎日のようにリハビリを行い残存機能の維持向上に努めておられます。

家族さまは「医者にばかり頼っている訳にはいかない。家族も認知症について勉強し良いといわれる事は全てしてあげたい…」と。

(※もちろん私にもこれが最善の方法かは分かりません。誤解なきようお願いいたします。)

この利用者さまは認知症になられたことはお気の毒ですが、本当に幸せな方です。

訪問すると子どものように声を出して笑っておられます。

ご主人と実の娘さんとの間でご機嫌です。

なので私も含め利用者さまに関わる全ての人に言える事ですが「認知症=怒りっぽい・不穏」ではなく

不穏な状況を作り出していることが自分であったり、

施設の環境だったりする可能性が高いこともあると思います。

そう考えると

「今日はご機嫌ななめだ!」

「今日は調子悪く不穏で大変だった!」

というような言葉も軽く口にできないのでは?思いました。

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