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夢のような時間

とある利用者様。

認知症もお持ちで、今は寝たきり状態になられて他市の施設に入所されています。

一時は危険な状態にまで陥られた方。

 

この日、訪問するとテレビをつけたまま眠っていらっしゃる。

お声をかけると、「うわ~!!!いやぁ~~!!!と大きな声で、

目いっぱいの笑顔で対応して下さっている。

 

お元気なお声を聞き安堵する。

一時は危なかったとは思えないほどお元気なご様子がうかがえる。

お声をかけるとちゃんと返答して下さり、会話となっていることが夢のようである。

 

ベッドの近くに伺うと便のにおいがしている。

布団カバーに便がついているため布団をめくってみるとパジャマにも便がついている。

背中側を確認すると便が流れ出ているため、スタッフの方を呼び対応する。

 

泥状便であるため、ご自分でも不快感があり触ったご様子。

手足・お尻・陰部を流して綺麗にふき取り着替えを行いシーツ交換する。

 

お尻の褥瘡はきれいになっているが、今度は右下腿に褥瘡ができているようで処置されている。

ご自分では寝返りが出来ないため、スタッフが体位変換して下さっているが、かかと、くるぶしあたりも褥瘡になっていきそうな赤みが見受けられる。

 

着替え等終わると、笑顔いっぱいで「ありがとう!!!」と仰って下さって、

私の手を握り「暖かい手やなぁ~~」と言って下さる。

 

下肢の筋肉は落ちてしまい痩せてしまっているが、お食事はできているようで

お顔がほんの少しふっくらされたように感じて嬉しくなる。

 

 

にらめっこをすると、一緒に私の顔マネをして下さって、二人で大笑いする。

こうやって会話ができることが本当に夢のような時間なのです✨

 

 

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