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スタッフ日記

止まらない涙

先日利用者さまとのお別れがありました。

初めてのキリスト教式の葬儀に緊張しながら参列していました。

 

そのうち、同居されていた利用者さまの娘婿さまからご挨拶が始まりました。

利用者さまがお若い頃、教職にたたれていたこと。

後に大好きなピアノの先生をされていたこと。

病気を治療しながらも本人の希望通り在宅生活を続けていたこと。

 

そしてなにより、在宅生活を続けてこられたのは、

うちの事業所のお陰だと、大勢の参列者の前で涙ながらに

御礼を言ってくださったのです。

 

最後の最後まで関わらせて頂き、

その日の体調や、口にされたもの、排泄の具合、

小さなことまでヘルパーさんが報告してくれ、利用者さまのことは何でも知っています。

 

しかし、私たち介護スタッフはいわば日陰の存在。

親戚でもなければ、身内でもない。

ましてや議員さんやどこかの偉いさんでもありません。

 

日陰の身としては葬儀後にこっそり家族様を労い、

御礼をお伝えしてお別れを惜しむ・・・

というのが常でした。

 

まさか葬儀真っ只中に御礼を言って下さるなんて・・・

感極まりそれ以降は涙が溢れて止まりませんでした。

 

私たちは御礼を言ってもらいたくて仕事をしているわけではありません。

でもこの時は、このお仕事をさせて頂き本当に良かった。。。

心から思いました。

 

葬儀も終盤に差し掛かり、私の献花の番になった途端、

気丈に振舞われていた娘さんが大泣きされてしまわれました。

きっと今までのご苦労が一瞬によみがえり、

同志のようなお気持ちになられたんだと思います。

 

利用者さまは、とてもお優しい方でしたが、

その頃では考えられない60年ほども前からキャリアウーマンで、

一人娘さんの学校行事にも参加されたことがないくらいの

”わが道をいく!”タイプの方だったそうです。

 

娘さま夫婦と同居ということもあり、

家族さまには悪気無くわがままいっぱい甘えていらっしゃいました。

 

そんな利用者さまのどのような訴えにもご家族は献身的に介護されていました。

それは見事で利用者さまは本当にお幸せな方でした。

 

しかし、ご家族にとって初めての介護で四苦八苦しながらも、

いつも笑顔で乗り切っておられましたね。

 

私は利用者さまはもちろん、ご家族さまも大好きでした。

本当に今までお世話になりありがとうございました。

 

今回、他のスタッフは仕事のために参列出来なかったんです。

私など比じゃないくらい頑張って利用者さまに接してくれたスタッフ

にも伝えたくて文章にしました。

 

関わってくれたスタッフの皆さん本当にありがとうございました。

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